ヘルスインフォメーション

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色彩効果で健康にプラスα  
  特定の絵画や色彩を見て、気持ちが安らいだり、ときにはやる気に満ちたという経験はないでしょうか? これは色や絵画が脳に作用し、ストレスや不眠の解消などに効果があるからです。
  そこで今回は色彩効果を毎日の健康に取り入れる簡単な方法を紹介します。
 
contents

 色の持つ様々な効果

 右脳に作用する色彩

 毎日の生活に色を取り入れる

 効果的な色の取り入れ方


色の持つ様々な効果

  色には感覚的に生理作用や心理作用に効果を及ぼします。以下にいくつかおもだった色の効果の紹介をします。

↓色を選んでください。
■赤  ■黄  ■緑  ■青  ■紫  ■オレンジ
■黄緑  ■茶  ■白  ■黒  ■灰

※個人差などもあり、一般的な参考としてとらえてください。また、あくまでも補助的な役割ですので、本格的な病気などの症状改善を求める場合は医療機関を受診しましょう。

イラスト
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赤
  • アドレナリンの分泌をよくする
  • 心拍数を上げる
  • 新陳代謝を促進する
  • 自律神経を刺激し、緊張状態にする
  • 食欲増進
  • 人を元気づけ、より活発にさせる
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黄
  • 神経を興奮させ、うつや精神の衰弱に効果がある
  • リンパ系を刺激し、機能を高める
  • 消化器系の働きを促進して消化不良、胃炎、糖尿病などによい
  • 見かけより軽く感じさせる
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緑
  • 神経系統の鎮静作用、鎮痛作用、緊張緩和、催眠作用
  • ストレスの減少
  • 解毒、殺菌作用(フィトンチッドの効果=森林浴)
  • 目を休める(アイレストグリーン)
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青
  • 精神を沈静化させ、安定させる
  • 集中力を促進させます
  • 解毒、殺菌作用があります
  • 催眠効果があるといわれています
  • 内分泌系の働きを鎮静させます
  • 発汗を押さえる作用もあります
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紫
  • 血圧、脈拍を低下させる
  • 想像力、創造力を促進させる
  • 治癒効果をもっている。
  • 不安、ストレスを蓄積させる
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オレンジ
  • 食欲不振を治す
  • 前向きな気持ちにさせる
  • 筋肉痛、しびれ、胃潰瘍の症状を和らげる
  • 内分泌を活性化
  • 健康的で躍動感、賑やかさを感じさせる(イメージ)
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黄緑
  • 穏やかさ、安らぎ、落ち着き
  • 「安心」を求める心の象徴
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茶
  • 心身をリラックスさせる
  • 安心感と安定感を覚える
  • 赤の情熱、黄色の明るさを兼ねそろえた色(イメージ)
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白
  • 長時間見ると眼球が疲労する
  • 重量を軽く感じさせる
  • 爽やかで清潔というイメージがあります
  • 緊張感、警戒心の象徴となります
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黒
  • 重量を重く感じさせる
  • モノが締まって見える
  • 相手に強い意志を伝える
  • 自信を与える
  • 見た目が疲れにくい(イメージ)
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灰
  • 脳機能を低下させる
  • エネルギーを低下させる
  • 対人ストレスを和らげる
  • 見た目が地味に感じてしまう(イメージ)
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〜 色の関係図 〜

  色を分類するときに、有名なのでは暖色系、寒色系の2種類があり、それぞれ効果を持っています。

●暖色系
  交感神経を刺激し、血圧や脈拍、呼吸数を高めるという体を活動的にさせる色です。心理的にもアクティブな状態。この色の波長はパワーと気力を引き出してくれる。特に赤は活性のイメージを与え、エネルギーの発散を促す。
  また、実際の滞在時間よりも長居したと感じます。

●寒色系
  副交感神経を刺激し、生理機能を沈静させ、身体をリラックスさせる色です。筋肉組織を弛緩させます。また、実際の滞在時間よりも短くいたと感じます

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右脳に作用する色彩

イラスト  最近のデジタル社会では、多くの人が論理性をつかさどる左脳を活発に使用しています。その一方色の感覚を知覚する右脳は左脳ほど頻繁に使われないケースが多いと言えます。このような左脳への偏重は、極度の疲労や過剰なストレスをもたらし、心の健康へも影響します。

左脳 言語、計算、分析
右脳 音楽、色彩、図形・空間感覚、直感

  生活に色彩を取り入れ、右脳の働きを活発にすることで、左右の脳のバランスがとれ、ストレスが解消しやすくなる効果があるとされています。

ex)

  • 痴呆防止(右脳の活性化)の為、絵を描かせたり、色を使っての作業(ぬり絵、貼り絵)を取り入れてる老人ホームが多い。
  • 保育園では画用紙に自由な色を使っての落書きをさせることで、子供たちの創造性の発達に役立ている。
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毎日の生活に色を取り入れる
  色には様々な効果があることが分かったと思います。次は具体的な色の活用法をいくつか紹介します。
 〜シチュエーション別色彩活用法〜
●風邪をひいている時
  風邪の時は、体を温める事が大切です。赤い色のパジャマや洋服を身につけましょう。
  赤は強いエネルギーを持つ色です。他に暖色系のオレンジ色のものでもOKです。
  体は皮膚呼吸をするのと同じような働きで、色を感じます。赤い色は血管、自律神経などに作用し、体中の血行をよくし、体温を上昇させます。
  また、白い洋服を身につけてもよいでしょう。白色はすべての光(色)を通すため体調を整えてくれます。
●食欲のない時
  食事をするテーブルのまわりをオレンジ色に変えて、照明器具も蛍光灯から白熱灯に変えましょう。
  ランチョンマット、食器、お箸、醤油さしなどの小物を変えたり、オレンジ色の花を飾ってもOKです。
  オレンジや赤色といった暖色系の色は、食欲を増進させます。
  そして食事にも一工夫を。七味、パプリカ、付け合わせのトマトなどの赤い色は、茶色っぽい他の料理の中で、アクセントカラーとなって、見た目にも料理を引き立てます。
●営業職や相手に好感を持ってほしい時
  冷静さや知性をアピールしたい時はブルー系、若々しさを伝えたい時はソフトな黄緑系、親しみやすさならやさしいオレンジ系、清潔さならやはり、これも水色を組み合わせれば少しクールに、薄いピンクと組み合わせれば、ちょっと甘く伝わります。
●ダイエットをしたい時
  食事をするテーブルの上を濃いブルーで統一してみましょう。
  それもできるだけ自然の色ではなく(藍染めなどは自然の色)人工的な青が効果的です。
  ランチョンマット、食器、お箸、醤油さしなどの小物を変えたり、ご自身もブルーの洋服を身につけてもいいでしょう。
  青色というのは、一番食欲をなくしてしまう色なのです。
●眠れない、寝つきの悪い時
  まずは寝室の環境を変えてみましょう。カーテンやベッドカバー、シーツ、枕などはすべて好ましいと思うブルーに統一しましょう。
  また、自分自身もブルーのパジャマを身につけます。ブルーは、落ち着きを感じさせる色です。
  筋肉を弛緩させ、血圧や脈拍、呼吸数を減少させるため、沈静効果があります。
●運動不足の時
  体を動かすのが億劫になっているのでは?そんな時はピンク色か、赤色を身につけてみて下さい。
  どうしても出掛けなければいけないのに、どうも外出する気になれないという時にも効果的です。
  男性の場合、ピンク色なんてちょっとと思われるかもしれませんが、ペンなどの小物などピンク色の物を見ているだけでも効果はあります。
  赤色は人を活動的、意欲的にさせます。
●朝どうしても目が覚めない時
  いまひとつ元気が出ない朝には赤い色をうまく使いましょう。
  たとえば洗面所では赤い歯ブラシやコップ、タオル類を赤色にしてみる。食事に使うお箸やティーカップ、食器類も赤系統のものにしてみるなど。
  はアドレナリンを刺激する色です。すっきり目覚めるために効果的です。
●便秘がちでお困りの時
  トイレの色使いはどうなっていますか? 目につく場所に黄色オレンジ色の小物やタオル類を置いてみて下さい。
  黄色は体の新陳代謝を高めてくれるうえ、消化器系の働きを活発にしてくれます。トイレ内は黄色オレンジ系でまとめてみては? ぜひ一度お試し下さい。
●リラックスしたい時
  パステル調をベースにした配色は、解放感を反映する。緊張を解き、オープンマインドを促したい時に最適な色です。また、が発する鎮静作用は、セルフコントロールの能力を促すのに最も適しています。精神集中を促す色です。もリラックス効果を持ちます。

  その瞬間、自分が好む色は自分自身と波長の合う、その時身体が求めている色です。何となく気分のいい色は積極的に取り入れていきましょう。
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効果的な色の取り入れ方
イラスト   生活に色彩を取り入れるということは、なにも難しいことではありません。最初は自分の好きな色を見つけるという簡単なことから始めて、生活に応用していくと、気持ちよく快適に過ごせるようになります。さらに脳の活性化、ひいては心と身体の健康へとつながります。ぜひ、実践してみましょう。
1 生活のなかで自分の色を確立する
↓
好きな色・落ち着く色・やる気の出る色・食欲の出る色を確認
2 求める効果に応じて生活を彩る
↓
寝室→落ち着き(青・緑)、玄関→やる気(赤・ピンク)、居間→清涼感(白・青・黄)、職場の机→癒し(紫・緑)などを取り入れてみる。
3 色を置き換えるイメージトレーニング(右脳も活性化)
↓
聞こえるメロディーを色に置き換える、会話などを通じて相手を色でイメージする、モノに触れたときの感覚をイメージする
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  色彩を効果的に取り入れることは、見た目が楽しくなるだけでなく、心理的、精神的、肉体的な効果を得ることが出来るのです。
  皆さんも色を上手に生活の中で活用し、すこやかで楽しい生活にするためお役立て下さい。



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